3速オートマチックトランスミッションから、現代の無段階オートマチックトランスミッションまで大きな進化を遂げたオートマチック車は、誰がみても便利で手軽に運転することができるアイテムです。
しかし、その便利さと引き換えに、私達は大きな危険性も手にすることになりました。
その危険性という落とし穴に目をつむり、それでもなお進化することを止めない自動車にあなたは気付いていますか?
今回は、進化が進むオートマチック車による弊害・落とし穴について理解を深めてみたいと思います。
1.オートマチック車は便利だが危険性も高い
オートマチック車が全盛で、道を走行している自動車のおよそ9割がオートマチック車といっても過言ではありません。
操作が楽になり、機構が複雑化したため自らある程度の整備をするということも減り、実際子供であっても運転することができてしまうほどに進化してしまっています。
この上、自動運転が持てはやされている昨今、自動車を走行させるのに「運転免許証が本当に必要なのか」という問題に突き当たってきます。
もしあなただったら、運転席に座っているだけで目的地に到着する自動車を便利に感じますか?
確かに疲れないかもしれませんし、下手をしたら眠っている間に事故もなく目的地に到着することも可能かもしれません。
自宅から目的地という終着点まで移動してくれるプライベートトレインとでも言い換えることができるでしょう。
まさに理想的な移動手段です。
しかし、これはオートマチック車だからこそできる便利さであり、それと同時に大きな落とし穴があるということに気付いていません。
その落とし穴というのが「フルオート化による予期せぬ故障に対応できない」ということです。
今はまだ、運転手が操作をしなければ自動車がしっかりと走行することができないので考えにくいことかもしれませんが、今後自動走行が可能となってくることを考えると、電気的故障を起こしたり機械的故障が起きるということは確実なものになるでしょう。
さらに、電波障害によってGPSを受信しづらくなった場合、道路をそれて谷底へ落ちてしまう事故や、民家へ追突する事故が起きないとも限りません。
操作が容易になるほど、ドライバーにとっての安心感は大きくなります。
しかし、その裏で怠惰となっている人間の反応速度が奪われていることに気付いてください。
2.オートマチック車に多いトラブル
テレビニュースを見ていれば、月に一度は耳にする「お年寄りの操作ミスによる事故」は、オートマチック車だからこそ起こるトラブルです。
これが、もしマニュアル車であったとしたら、シフト操作のミスもアクセルとブレーキの踏み間違えもかなりの確率で減少するものです。
複雑な操作をほぼ伴わないオートマチック車は、メカニカル的なトラブルも発生します。
たとえば、滅多に交換する必要がないとされている「ミッションオイル」を規定距離数で交換した場合、トランスミッション内の「クラッチ板」がはがれるというトラブルを引き起こします。
これは、長年オイル漬けとなっているクラッチ板の劣化を想定していないことから起こるトラブルです。
年間1万kmの走行を想定されている自動車が10万kmの総走行距離に達するには10年かかります。
その10年間、潤滑と作動しか行わないとされているミッションオイルは、熱やカーボンによっては劣化しないという状況を前提に設計されています。
しかし、現実にはミッションオイルも熱の影響を受けますし、エンジンからのカーボンはなくともクラッチ板やギヤの摩耗による汚れが発生するものです。
劣化が激しくなってからオイルを交換するということは、人間の人工透析と同じような現象を自動車に施しているのと変わりません。 弱っているパーツを自己修復する機能は、自動車には全くありません。
新しいオイルと交換したからといって、必ずしも良い影響を与えるわけではないのです。