自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」
突然ですが、カーライフに役立つコンパクトな高性能コンピューターがあれば、ぜひ手に入れたいと思いませんか?
「手に入れたい!」と手をあげたみなさんに朗報です。
実はそのコンピューターは、みなさんの身近にあります。 そう、カーライフに役立つ高性能コンピュータとは、スマートフォンのことなのです。
AndroidスマホやiPhoneのアプリには、カーライフに役立つものがたくさんあります。
今回は、そんなスマホアプリの中から、特に人気の高いものを厳選してご紹介。
無料で使えるものを中心に多様なアプリを取り上げるので、ぜひチェックしてみてください。
■お出かけに役立つアプリ
最初にご紹介するのは、マイカーでのお出かけに役立つ便利なアプリです。 以下3つのアプリは、長距離ドライブを快適にしてくれるものばかり。
どのアプリも、AndroidとiPhoneの両方で利用できますよ。
・Yahoo!カーナビ
Yahoo!JAPANが提供している、本格カーナビアプリです。
Yahoo!カーナビは、とても多機能。
地図と音声によるナビゲーションはもちろんのこと、渋滞情報やスピードに注意すべき区間の情報まで知らせてくれます。
さらに、ゾーン30の区域や国道の最高速度といった情報も伝えてくれるため、初めて訪れた土地でも安心して運転できますよ。
Yahoo!カーナビの魅力は、これだけではありません。
駐車場の空き情報を検索する機能がついており、「Yahoo!ウォレット」を使った駐車場代の支払いにも対応しています。
Yahoo!ウォレットとは、Yahoo!JAPANのウェブ決済システム。
クレジットカードまたは銀行口座の情報を登録しておくことで、キャッシュレスの決済を行えます。
これだけ便利な機能を利用できるYahoo!カーナビは、なんと無料で利用可能。
ドライブに出かける機会の多い方なら、インストールしておいて損はありません。
・渋滞ナビ
その名のとおり、渋滞情報の表示に特化したアプリケーションです。
JARTICの交通情報やGoogle渋滞情報、アプリ独自のクラウド渋滞情報といった多様なソースを用いて、渋滞情報を伝えてくれます。
ちなみにクラウド渋滞情報とは、渋滞ナビユーザーの走行データを収集して作りあげる渋滞地図です。 リアルなデータを元に作られるため、より精度の高い渋滞情報を得ることができます。 渋滞ナビは、Android版iPhone版ともに無料でインストール可能。
月額324円を支払えば、カーナビ機能も追加できますよ。
・オービス警報
オービスの設置場所やスピード取締まり区間を、画面と音声で警告してくれるアプリケーションです。
バックグラウンドモードを搭載している点が、オービス警報のグッドポイント。
カーナビアプリや地図アプリとの併用が可能となっており、測定ポイントが近づくと、音声とトースト通知で警告してくれます。
ちなみにトースト通知とは、画面に表示される一時的な通知のことです。
さらにオービス警報は、ウィジェット機能にも対応。 待ち受け画面でも警報をチェックできますよ。
オービス警報の通常価格は、600円と少し高額です。
ただし、この記事を執筆している2017年2月12日現在では、キャンペーンによって250円で購入可能となっています。
■日常の運転・車管理に役立つアプリ
続いて、日常の車の運転や、マイカーの管理に役立つアプリをご紹介しましょう。
以下2つのアプリはAndroid版しかリリースされていませんが、どちら高い人気を博しています。
・Drivvo
マイカーの管理に役立つアプリです。 Drivvoには、給油やオイル交換、パーツ交換などの情報を登録可能。
アプリに入力したマイカー維持費に関する情報は、月単位のグラフで確認できます。
また、オイル交換の時期もリマインダーに登録できるので、マイカーのメンテナンス管理にも役立ちますよ。 Drivvoは無料でインストール可能。
大切な愛車の管理に、役立ててみてはいかがでしょうか。
・アウトガード-カムコーダー
お使いのスマホを、ドライブレコーダーとして利用できるアプリです。 衝突や急ブレーキによる衝撃を感知すると、自動で録画がスタート。
事故の直前直後の映像をスマホに保存してくれます。
さらにアウトガード-カムコーダーには、有事の際に連絡する電話番号を登録可能です。
110番や119番を登録しておけば、いざというときに慌てず緊急通報を行えます。
アウトガード-カムコーダーは無料でインストール可能。 ただしご利用の際は、車載用のスマートフォンホルダーを用意してください。
吸盤式の製品なら、窓にスマホを設置できて便利ですよ。
■ちょっとマニアックなアプリ
本記事の最後に、ちょっとマニアックな車用アプリをご紹介しておきましょう。
そのアプリの名はTorque(トルク)。
なんとTorqueは、車のエンジン回転数や車速といったデータをメーター表示してくれるアプリケーションです。
といっても、Torqueのみで車のデータを収集できるわけではありません。
このアプリを利用するには、Bluetooth-OBDが必要となります。
OBDとは、車に備わる事故故障診断システム。 多様な情報が常に記録されており、事故発生時や整備を行う際に役立てられます。 このOBDの情報を外部に送信できる機器が、Bluetooth-OBDというわけです。
Bluetooth-OBDとTorqueをインストールしたスマホを接続すれば、愛車のさまざまな情報をスマホ画面で確認できます。
Torqueでチェックできる情報としてあげられるのは、先にあげたエンジン回転数や車速のほか、水温、油温、電圧など。
このほか、100Km/h加速や燃料圧力、インマニ圧といったマニアックな情報もチェックできます。
一見スポーツカーファン向けのアプリに見えるTorqueですが、燃費運転に役立てることも可能です。 燃費運転に役立つ情報としてあげられるのが、スロットルポジションとエンジン負荷。
これらの情報をアプリに表示し、メーターが安定するように運転すれば燃費が向上します。
TorqueはAndroid版のみがリリースされており、「Lite」であれば無料で利用可能です。 Bluetooth-OBDは、1,300円前後で購入可能。 「ELM327 OBD2」という製品がメジャーです。 安価に使えて、多機能なメーター表示を楽しめるTorque。
興味のある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
■まとめ
いまやスマートフォンアプリは、カーナビ業界やドライブレコーダー業界を脅かす存在となりつつあります。 とはいえ利用者側としては、高機能な車向けアプリのリリースは大歓迎ですよね。 本記事でご紹介したアプリは、どれもユーザーの評価が高いものばかり。
ぜひ実際にインストールして、カーライフに役立ててみてください。
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