車に優しい日常メンテナンス<ブレーキ編>元プロメカニックが教えます! | カーライフマガジン

自動車において何よりも大切なパーツ、それがブレーキです。
あなたはブレーキに触れたことはありますか?

誰にでも触れることができるパーツなのに、意外と触れたことがないユーザーが多いです。

あなた自身が分解したからと言って、今後の保証は一切しないというものでもないのに、なぜ関心を持とうとしないのでしょうか。

購入時に装着されているパーツが不十分とは言いません。
しかし、少しでも安心して走行したいとを考えた時、元プロメカニックである私としては、少しでも制動能力の高いものを使用したいと考えます。

今回は元プロメカニックとして、あなたの不安のない自動車ライフにつながるブレーキについてお伝えしていきたいと思います。

1.ブレーキの必要性

当然ですが、ブレーキとは自動車を「停止させる」「速度を落とす」ためのパーツになります。

自動車には、【止まる】【曲がる】【走る】という三大要素が必要となります。
その中でも、止まるということは何よりも重要なものとなります。

止まることができない自動車に乗るということは、ロープ無しでバンジージャンプをするのと同じ意味を持ちます。
正に自殺行為です。

元プロメカニックとしては、どのパーツを良くするよりもブレーキを良くすべきだと断言できます。

どんなに早く走行できたとしても、止まることが出来なければ元も子もありません。
逆に、ブレーキのキャパシティーが多くとれている場合、追突事故にあったとしても二次災害を防ぐことにつながります。

2.一番気をつけたいブレーキ部品

あなたの命を守ることに一番重要なパーツであるブレーキの、日常的なメンテナンス方法とはいったいどんなものが挙げられるのでしょうか。

第一に【清掃】です。
埃が積もった廊下が滑りやすいのと同じように、ブレーキも汚れているとしっかりとした制動力を確保できなくなります。

次に【点検】をします。
ブレーキには【ディスクブレーキ】と【ドラムブレーキ】の2種類があり、それぞれ構成しているパーツが違います。

ディスクブレーキは【ブレーキパッド】【ブレーキローター】【ブレーキキャリパー】が主なパーツで、ドラムブレーキは【ブレーキシュー】【ブレーキドラム】が主なパーツになります。
そして、どちらのブレーキにも【マスターシリンダー】と【ブレーキフルード】が必要となっています。

これらが、あなたが容易に点検できる項目です。
清掃・点検をした上でブレーキに不備が見つかった場合、最終的に【交換】をします。

では、ブレーキの【清掃方法】と【点検・交換時期】についてポイントを挙げてみていきましょう。

3.ブレーキの清掃方法

ブレーキは消耗していくパーツです。
そして、そこで発生する汚れは【チョークの粉】ほどの細かさになります。

さらに、その汚れが発生する際にはとても高温でブレーキが発熱します。
そのため、発生した汚れは焼き付き、制動力の低下につながるのです。

ブレーキの清掃方法は、設備さえあれば難しいものではありませんが、一般宅にエアーコンプレッサーを常備しているというのはなかなかありません。

そのため、持ち運び式のタイヤのエアー補充タンクのあるガソリンスタンドで、エアーチェックの際に一緒に吹き飛ばしてしまうのが良いでしょう。
または、エアゾール缶を使用するのも良いでしょう。

いちいち分解して清掃しなければいけないわけではないのです。

埃はほうきで払えますし、風で吹き飛んでもいきます。
高圧縮されている空気で吹き飛ばしてしまえば、多くの汚れはなくなっていきます。

4.ブレーキの交換時期

ブレーキが消耗品であるということはご説明しました。 使い続ければ摩耗して、最終的には制動力のないただの重りになってしまいます。

そのため、点検して交換時期を見極めていかなければなりません。

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