クルマの基礎知識

自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

誰にでもできるタイヤの手組み換え 道具さえあれば難しくない!

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数年に一度は必ず訪れる愛車のタイヤ交換

「メンテナンスはできるだけ自分でやりたい!」

という自動車好きのあなたでも、さすがにタイヤ交換はチェンジャーが無ければできないと思っていませんか?

実は、道具さえあればタイヤの手組み換えは誰にでもできます

しかしそれは正しい知識とプロしか知らない【コツ】がわかっていればの話です。

YouTube動画でも大変な苦労をしながら手組み換えをやっている方がいますが、根本的なタイヤとホイールの仕組みを理解していれば難しい事ではありません。

インターネットでタイヤも安く買える時代になった今、交換までも自分でできる様になれば1本あたり1,000~2,000円程掛かる交換工賃も節約できます。

タイヤまで自分で交換したとなれば自動車に対する愛着も更にわいてきますよ。

初心者の方でも簡単にできるタイヤ組み換えにチャレンジしてみましょう!

1.必要な道具

まず、車載工具以外に最低限必要な道具は以下の通りです。

 •タイヤレバー×2本
 •ムシ抜き(バルブコア回し)
 •ビードワックス(有機溶剤を含まないシリコンスプレーでも代用可)

しかし、愛車を大切にしたいあなたには以下の便利な道具もご紹介しておきます。

 •ビードブレーカー(簡単にビードを落とせます)
 •リムプロテクター(愛車のホイルに傷が付くのを防ぎます)
 •タイヤレバー(ロングタイプ)
 •ハンマー(できれば木製またはゴムハンマー)
 •ジャッキスタンド
 •養生(毛布、段ボール、材木など)
 •メカニックグローブ(滑り止め付)
 •パーツクリーナー(清掃用)
 •予備パーツ(エアーバルブ、バルブキャップ、バルブコア)必要数
 •エアーバルブインサーター

どの場面で使用するかは順次解説していきます。

2.タイヤ脱着の基本

1.交換したいホイールの対角線上のタイヤに輪留めをする
2.サイドブレーキをしっかりと引く、ギヤはパーキング(マニュアル車はローまたはバックギア)
3.外すタイヤのホイールナットを軽く緩めておく
4.ジャッキアップ後、スタンドを掛けておく
5.タイヤを外す

自動車学校で習う様な事ですが、万全を期す為にここは念を押しておきます。

•タイヤをホイールから外す

ここから専門的な部分に入っていきますが、しっかりと順序を守りコツさえ押さえておけば心配はいりません

ではそれぞれ見ていきましょう。

•エアー抜き

エアーキャップを外し、ムシ抜き工具を使って中のバルブコアを外して空気を全て抜きます

※バルブコアは無くさない様注意。できれば新品に交換すること。

4つで300円程度です。

•ビード落とし

タイヤサイドはホイールにピッタリとくっついています。

この部分をビードといいます

まずはビードをタイヤレバーで少しずつ剥がし(落とし)ます

結構な力を要しますが、焦らず少しずつやっていくのがコツです。

やり方は、まず1本目のタイヤレバーをホイールに引っかけ、テコの原理を使ってレバーでタイヤを押し潰す様に押さえます。

次はもう1本のレバーをビードの内側に入れ、持ち上げるようにしてホイールから剥がしていきます。

レバーのみでビードを落とす時は、上記の要領で少しずつ外していくのがコツです。

時間は掛かりますが、焦らずにしっかりとビードから落としていきましょう。

ホイールによってはビードの更に内側に小溝のガイドがありますので、このガイドからも落とすようにして下さい。

ビードブレーカーをお持ちの方はココで使用します。

さきほどのレバーのみで落とす時と違って、驚くほど簡単にビードを落とす事ができます。

ビードブレーカーを使う時は、対角線上に2ヶ所落とせば、あとは手や足で押さえつければ落とす事ができます。

専用の道具は便利でなだけでなく作業も早く済みます。

しかしながら、自動車の使用条件やタイヤ・ホイールの種類によっては外れにくい物もありますのでので、その時はムリせず数ヶ所落とすようにしましょう。

外側のビードが落ちたら、同じ様に内側のビードも落とします。

なお、ホイールを傷つけない様、地面に養生をしておきましょう。

※ポイント1 ホイールによってはビードが嵌るあたり面の内側にガイドがあります。
 
ガイドからも完全に落として下さい。

※ポイント2 タイヤレバーはテコの原理で使いこなしましょう。

•タイヤの取り外し

外側

まず外側のビードから、タイヤレバーを使ってホイールから外していきます。

なぜ外側からかというと、ほとんどのホイールのエアーバルブは外寄りに付いており、先に外しておく事でバルブを傷付けるのを防ぐ事ができるからです。

2本のタイヤレバーがあればできますが、もう1本、できればロングタイプのタイヤレバーがあると大きな力が入れやすくて便利です。

ホイールを傷つけたくない時は、リムプロテクターを装着しておけば硬いタイヤレバーからホイールを守る事ができます。

最初にタイヤレバーを入れる場所は空気を入れるバルブの方から。

これも脱着の際にバルブを傷つけないようにするためです。

コツはムリせず少しずつ外す事。

焦りは禁物ですよ。

半分程度外れたら、あとは力を入れればだいたい外れますが、外れない時は2/3程度までレバーを使えばムリなく外す事ができます。

多少力が必要ですが、ここは気を緩めると怪我の原因となりますので適度に緊張感を持って取り組みましょう。

内側

次は、タイヤを起こして(転がす方向)、ホイール側からタイヤレバーを入れます

できればロングタイプで臨みましょう。

内側を外す時もタイヤレバーを入れるのはバルブ側から。

つまり、バルブ側を上にしてバルブ付近からタイヤレバーを差し込みます。

タイヤレバーを入れる反対側(下側)のビードは、ホイール内側にある窪みの部分に入れ込むようにすると上側のタイヤとホイールの隙間が大きくなり外しやすくなります

実は、この窪みを上手く使う事が今回の大きなポイントで、これを知っているか否かで作業時間が大幅に短縮できたり楽に脱着が行える様になるのです。

外側と同じ要領で少しずつ外していきますが、ここでタイヤレバーの代わりにハンマーを使うと簡単に外れてくれるので大変便利です。

ハンマーを使う時もレバーに近い位置から少しずつが原則です。

間違ってホイールを叩いてしまわない様、狙いを定めて焦らず適度に力を入れて叩きます。

木製またはゴムハンマーを使うと万が一の時でもホイールを守れて安心です。

最後の方は「ポロン」という感じで外れます。

•タイヤをホイールに組み付ける

いよいよタイヤを組みつけていきますが、その前にいくつかのチェック項目が有ります。

取付け前のチェック項目

タイヤには回転方向が有ります。

間違えない様にしましょう

基本的には矢印やinside/outsideなどの表記が有りますが、タイヤによっては無い場合もあります

バルブ合わせマーク。

一般的には黄色の丸印をバルブの位置に合わせます。

理由は後述します。

ホイール内部の汚れや瑕疵等のチェック。

ホイール内部を目にする機会は中々ありませんので、パーツクリーナーで清掃しながら異常がないかチェックします。

この時にエアーバルブにゴムの劣化や亀裂などの異常が無いか確認します。

異常があるとパンクなどの原因になり大変危険です。

できれば異常がなくともバルブコアと共にこの機会に交換しておきましょう。

ゴム製品は劣化していく消耗品です。

私がタイヤ交換する際は、この2つも必ず交換するようにしています。

エアーバルブは専用のインサーターを使えば初めての方でも簡単に交換ができます。

エアーバルブをはめ込んだ後は、エアー漏れしない様にゴム部を軽く揉みつけながら馴染ませて下さい。

最近のエアーバルブは純正品からドレスアップパーツまで様々な種類が有ります。

ですが、お使いのホイールとの相性もありますのでメーカーに確認してから準備して下さい。

•ビードワックス塗布

両側のビードに専用のビードワックスを塗ります

これはタイヤがホイールに嵌りやすくするためです。

ココでしか使わないビードワックスなので「もったいない」と感じるならお手持ちのシリコンスプレーでも代用可能です。

代用品で注意したいのは、潤滑効果が永く残り過ぎるグリスオイルや、ゴムに影響を与える成分を含むものは使用しない事。

専用ワックス、シリコンスプレーが無い時は薄めた石鹸水でも大丈夫です。

ただし、水分が多く残ると鉄製のホイルだとサビの原因になりますので塗り過ぎには注意が必要です。

•内側のビードをホイールにはめ込む

最初にはめる方は内側から。

取り外しの逆で、ホイールの窪みを上手く利用する為です。

ここではレバーを使わず手で押し込む事ができます。

要領は、ホイールを地面に置き、その上からタイヤを被せて少しずつ体重を掛けながら押し込んでいきます

外れる時は「ポロン」という感じでしたが、嵌る時は体重を掛ける為最後に「バスン!」という感じで入ります。

この時、力の入れ加減が悪いとバランスを崩して怪我をする恐れがありますので、力任せではなくある程度慎重に作業しましょう。

注意する事はここでもエアバルブを傷つけないようにする事です。

あまり神経質になる必要はありませんが、心配であれば先にエアバルブの反対側を入れ、最後はタイヤレバーで入れる事です。

又、人によってはタイヤを地面に置いてホイルを押し込む人もいますが、これはどちらでも構わないと思います。

要はエアーバルブさえ気にかけていれば、後は自分がやりやすい様にすれば良い話です。

•反対側のビードをホイールにはめ込む

この最後の工程が最大の難関です。

もう少しなので最後まで頑張りましょう。

まず、ビードをはめ込む前に再度タイヤのバルブ合わせマークをバルブの位置に合わせておきます

外側のビードに最初にタイヤレバーを入れる場所はエアーバルブの逆側です。

最初の1/3程は比較的簡単に入り込みますので、ここで入り込んだビードをしっかりと窪みの深い部分まで押し下げてあげます。

窪みの部分にビードが入り込まないと非常にやり難くなりますよ。

窪みに落ち込んだ部分をタイヤレバーや足などでしっかりとキープしながら、後は少しずつタイヤレバーではめ込んでいきます。

最後の最後が一番力が必要となりますので、ここはレバー使いが重要となります。

嵌りこんだ部分が押し出されないよう慎重にレバーで抑え、最後の方はレバーさえ入る隙間が無くなってくるので、反対側はレバーで抑えつつ隙間を作り、力が入りやすいロングレバーを少し強引にねじ込んでグッとタイヤ全体を持ち上げるように入れます。

ここでもコツは少しずつはめ込むという事です。

欲張ってどんどん先に進めようと思っても反対側から無下に外れていきます

又、ホイールが傷付くのが嫌でリムプロテクターを使用する人は更に大きな力が必要になりますが、ここが一番の踏ん張り処です。

焦らず諦めず、少しずつ頑張れば必ず嵌ります。

組み付け後

次にタイヤに空気を入れていきますが、ここでもいくつかのチェック項目が有ります。

組み付け後のチェック項目

エアーバルブマークの位置

位置がずれている時は微調整します

ビードが窪み部分に入り込んだままになっていないか

窪み部分にビードが残っているとその隙間から空気が抜けてしまいます

•ビード上げ

次に空気を入れてタイヤのビードをホイールと密着させます

これをビード上げと呼びます。

大容量のエアーコンプレッサーをお持ちであればご自宅でできますが、無い場合はタイヤを購入したお店や、近くのガソリンスタンドでお借りしましょう

ビード上げの際はムシゴム(バルブコア)を付ける人と付けない人と居ます。

基本的には大量の空気を送り込む為にムシゴムは抜いておきますが、通常より硬目だったり大き目のタイヤでない限り、付けたまま空気を入れても大丈夫な場合が多いです。

この方がそのまま空気圧の調整もできますので効率的ですよね。

空気をタイヤ内に送り込み「パンッ!」という嵌合音が2回鳴り、空気がどこからも漏れていなければ完了です。

この時、タイヤサイドに手を当てていると衝撃で怪我をする恐れがありますので、タイヤホイールは地面に置いたまま空気を入れた方が良いです。

念の為、ビードがきちんと上がっているか目視で確認し、異常なければ空気圧を調整し、エアーキャップを付ければ完成です。

•タイヤホイールの取付け

ジャッキアップしてある自動車にタイヤホイールを取り付けていきます。

ホイールナットを仮留めした後、ある程度手で絞めつけます。

締め付けの順番は、回す様に締めるのではなく、対角線状に十字を切るように締め付けます。

締め付けが完了したらジャッキスタンドを取り外し、ジャッキを降ろしてタイヤを地面に着地させます。

これでホイールが完全に動かなくなりますので、ここで最終的に締め付けをします。

本来であればトルクレンチを使って締め付けトルクを管理します。

持っていない場合は仕方ないので、取り外しの際に必要な力をある程度覚えておくしかありません。

人によってマチマチにはなりますが、感覚的にいうと手で力一杯締める程度で、全体重を載せてまで思い切り締め上げる必要は有りません。

最後に輪留めを外し、ホイールキャップ等を取り付けて完了です。

•ホイールバランスについて

組み付けの際にチェックして頂いたエアーバルブ位置のマークですが、何故このマークを合わせるのかという疑問が残っていると思います。

厳密にいうと、タイヤホイールは回転の際に重量バランスが取れていないとブレや振動が発生してしまいます。

この様な症状を抑える為に本来であれば重量バランスをとるのですが、一体どうやって調整しているのかを簡単に説明しましょう。

まず、ホイール側の重量バランスが狂う主な原因はエアーバルブです

ホイール自体は、製造の際にほぼ完璧に重量バランスをとっていますので、そこにバルブが取付けられる事でその位置がホイールの最重量ポイントとなります。

対してタイヤもほぼ完璧な重量配分を目指して作られてはいますが、どうしてもゴムの密度や製造精度の問題で重い場所と軽い場所ができてしまいます。

このエアーバルブの重量ポイントとタイヤの軽量ポイントを合わせる事で、絶妙に重量バランスをとるという考え方から合わせマークが付いているのです。

本来であれば組み付け後にホイールバランス調整というのを行いますが、DIYで手組みした際はバランサーまで自分で用意するのはほぼ不可能ですよね。

高速道路を良く利用する、自動車を頻繁に使用するという方はガソリンスタンドや整備工場でバランスをとられる事を強くお勧めします。

安全と安心感は最も大切な事ですからね。

ただし、最初にも書きましたが、これは「厳密にいうと」というお話です。

昨今のタイヤ、ホイールの精度は飛躍的に高くなっており、タイヤ交換に出した際に

「(必要ないと思うけど)バランスはとりますか?」

と逆に聞かれる程なのです。

ですので、高速道路をあまり使用しない方、近所で買い物に使う程度の方、実際に乗ってみて本当にブレが出るなどトラブルに見舞われた方以外は然程必要が無いというのが私の個人的な意見です。

もちろん、バランスを取ることが悪いわけではありません。

あくまで個人的な意見であり、バランスをとる必要が全く無いといっているわけではありませんよ。

こればかりは、ご自分で愛車のタイヤを交換するほど自動車好きなあなた個人の感性とご判断にお任せするしかありませんね。

まとめ タイヤ手組み交換チャレンジ

専門店でないとできないと思われていたタイヤ交換ですが、あなた自身でやってみようという気になられたでしょうか。

あなたの自動車が軽自動車やコンパクトカーであれば、この記事を参考にする事で節約カーライフを送って頂ける事でしょう

ミニバン、商用車、大型セダン等にお乗りであれば、ある程度の経験が無ければ少し大変だと思います。

しかし、コツさえつかめば決して難しいことはありません。

ここでもっとも肝に命じておいて欲しいことがあります。

DIYも良いですが、引く勇気が必要な時もある。

ムリをすることで、破損させてしまっては元も子もありません。

ダメだと思ったら、絶対に無理をするのはやめましょう。

ちなみに、サーキットを走っている私の友人は、自動車もバイクも手組みは当たり前の様にやっています。

私自身も、自宅では今でも手組みです。

扁平率35〜40であっても手組みを基本としています。

タイヤ交換の頻度が高い為、毎回業者さんにお願いするとかなりの出費になりますからね。

もちろんスピードが出るのでバランスは必ず取っています。

知識と経験が増えれば、万が一のトラブルにも対処できるようになります。

愛車のタイヤは自分で交換してみましょう!

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