【2017】おすすめMT(マニュアル)車BEST5(軽・コンパクトカー編) | カーライフマガジン

MT(マニュアルトランスミッション)は、日本では絶滅寸前と言っていいほど登録車が減っています。
AT限定免許が生まれてから、ほとんどの人がAT限定免許を取得する中、MTが設定されている車種も少なくなりMTにこだわりを持ってMT車を乗り継ぐのも難しくなってきました。

しかし一方で、ポルシェがMTを廃止すると宣言したポルシェ911GT3について、2017年のモデルチェンジであっけなくMTを復活させました。

トルクコンバータ型のATが8速や9速といった多段化され、DSGやDCTといったデュアルクラッチを持った機械式MTの発展によって、もはやスポーツドライビングではMTの方が速いというのは過去の話となりました。

しかし、本当に車を思い通りにあやつりたいという欲求に対しては、ATよりMTの方が向いていると考えられます。
実際のところポルシェがGT3にMTを復活させたのも、GT3を求めるユーザーが速さよりも車を操る楽しさを求めていたということを理解した証拠でしょう。

というわけで、今回は2017年版のオススメのMTの設定のある車をご紹介いたします。
第1回目は軽自動車とコンパクトカーのオススメの5車種を紹介いたします。

■第5位 男は黙って軽トラック

軽自動車のMTといえば軽トラックでしょ!というぐらいに、軽トラは刺激的な乗り物です。

軽トラを作っているメーカーは現在では3社となっています。
スズキ・キャリィダイハツ・ハイゼットはFR(フロントエンジンリヤドライブ)で、ホンダ・アクティは、なんとMR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)という、珍しい駆動方式を採用しています。

いまどきFRレイアウトの車、ましてやミッドシップの車なんてそうそう見つかりません。
高速道路などではスピードは出ませんが、ローギアードで街中を走るだけでも楽しめるのが軽トラの魅力です。

軽トラも時代によって変化しています。
それは、軽トラといえば白色というイメージでしたが、ダイハツ・ハイゼットは個性的なカラーも選択できます。

さすがにFRやMRの2シーター(軽トラの乗車定員は2名)をメインに使うのは厳しいですが、余裕があれば車庫に1台置いておきたい車だと思うのは筆者だけでしょうか。

■第4位 スズキ・アルトワークス、アルトバン

スズキ・アルトワークスは64馬力の自主規制枠いっぱいの出力を持つ軽自動車屈指のスポーツグレードです。
2017年現在、乗用車タイプの軽ターボでMTを選択できるのは非常に珍しいことです。

アルトワークスは、スズキがアルトターボRSを発表した際に、MT車に対する要望が多かったことが理由で企画されたと言われていますが、わたしは「よくぞMTを設定してくれた。
しかも往年のやんちゃな軽自動車の代名詞である「ワークス」を復活させてくれた」と、感激したものです。

アルトワークスは、150万円でレカロシートまで標準装備しています、そして速いだけでなくお買い得な一台と言っても良いものです。

逆に、80万円そこそこで購入することができる最廉価のアルトバンのMTも速さを横におけば楽しい1台かもしれません。

■第3位 マツダ・デミオ

マツダ・デミオはマツダのコンパクトカーです。
SKYACTIV TECHNOLOGYをフル装備し、走る喜びと環境性能を両立させたというデミオは、二つのエンジンのどちらでもMTを選択できます。

1.3リッターガソリンエンジンには5速MT、1.5リッターディーゼルエンジンには6速MTが組み合わされます。

コーナリングなどの操作に合わせてエンジンのトルクを微細なレベルで調整する「Gベクタリングコントロール」や、安全装備の「i-ACTIVSENSE」を標準装備し、安全に対する抜かりはありません。

ディーゼルの圧倒的なトルクをMTで楽しむもよし、ガソリンエンジンの伸びのある加速をMTで楽しむのもよし、どちらにするか悩んでしまいそうですね。

■第2位 ホンダ・S660

ホンダ・S660は、ホンダビート以来の軽自動車ミッドシップスポーツカーです。
S660にミッドシップで搭載されるエンジンはもちろん自主規制枠いっぱいの出力の660ccターボです。

このエンジンは一見すると高回転エンジンに見えますが、じつは2600回転から最大トルクの104Nmを発生し、高回転域に向かって若干トルクが下がっていくフラットトルクの特性があります。

このフラットトルクの特性は実はMTにもよく合うものとなっています。
高回転型のNAエンジンの場合は、回転域を高回転に縛り付けておかないとトルクが出ない問題があります。

しかしフラットトルクのエンジンでは、回転数の低いうちにシフトアップしても低回転からトルクがあるので簡単に加速状況で走らせることができます。

また、ミッドシップレイアウトはコントロールが難しく、スピンモードに入ると立て直しが難しいのですが、車が挙動を乱す前に「アジャイルハンドリングアシスト」が4輪それぞれに適切にブレーキをかけることによって、車が危険な状態になることを防いでくれます。

つまり、ホンダ・S660はミッドシップの軽スポーツカーですが、MTであっても楽に乗りこなせることのできる新世代のスポーツカーなのです。

■第1位 スズキ・スイフトスポーツ

スズキ・スイフトスポーツはスズキのコンパクトカー、スイフトのスポーツグレードとして設定されているモデルで、初代から3代目まで必ずスイフトにはスイフトスポーツが設定されてきました。

2017年現在、4代目のスイフトが販売されていますが、とうとう2017年9月に4代目のスイフトスポーツが登場することが発表されました。

現時点で詳細なスペックは不明ですが、噂では直列4気筒1.4リッターターボエンジンを搭載し、出力は140〜150馬力を発揮すると予想されています。

トランスミッションは6速MTも予定されているようです。
スイフトスポーツの魅力はなんといってもその走行性能です。

コンパクトカーでありながらサーキット走行もこなす実力の持ち主で、これまでのスイフトスポーツはNAエンジンで出力が130馬力程度でしたが、4代目からは140〜150馬力という強力なエンジンが搭載される予定とされ、その走りが期待されます。

期待されるのはエンジンだけではなく、攻撃的なエクステリアにもあります。
フェンダーなども拡幅され欧州仕様の3ナンバーサイズのバンパーやフェンダーの採用が採用される可能性があります。

そして驚きなのは、これだけのスペックで200万円をギリギリ切るという価格の予想です。
もしそんな価格で発売されたら、製造が間に合わないほどのオーダーが入りそうです。

筆者も車を買い換えたばかりですが、スイフトスポーツには非常に興味があります。

■まとめ

MTを採用した車種が減ったとはいえ、国内では軽自動車とコンパクトカーだけでもこんなに個性的で運転が楽しい車がたくさんあります。

最近の車はMT車でも運転手に対していろいろと優しい機能がついているので、MT初心者でも恐れずにMTにチャレンジして欲しいですし、MT大好きな方には非常に刺激的な車のチョイスができるはずです。    

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