元プロメカニックが教える!初めてのチャイルドシートの確実な設置方法 | カーライフマガジン

あなたはチャイルドシートの設置をしたことはあるでしょうか。
ただ設置するというだけであれば、決して難しい作業ではありません。

しかし、その方法で本当に大切な子供の命を守ることができるのでしょうか。

私は、これまで多くのケースのチャイルドシートによる子供の被害を見てきました。
その経験から、今回は【チャイルドシートの確実な設置方法】をあなたにお伝えしたいと考えました。

大切な命のために、プロのテクニックを活用してみてください。

1.チャイルドシートの設置方法

チャイルドシートとは、シートの上に確実に設置することが子供の安全への必須条件になります。
そのためには、チャイルドシートに【動かない】という確証を与えなければならないということを理解しておきましょう。

自動車のシートというのは、快適性を追求されているため柔らかく作られています。
しかし、チャイルドシートは固いケースの中に柔らかいシートが設置されています。
この固いケースを動かないように設置しなければ、チャイルドシート本来の安全性を確保することができません。

多くの場合、チャイルドシートの設置に負荷をかける必要があるなんてことは考えないと思いますが、実は確実な設置には大人1人分の負荷が必要になるのです。

特に、新生児用のチャイルドシートの設置には必要不可欠です。

シートの上にチャイルドシートを乗せた状態で、シートベルトで固定し、突っ張り棒にて背もたれに押し付けるというのが一般的です。

しかし、この状態でチャイルドシートを左右に揺すると動いてしまうのが解ると思います。
これでは大切な子供の命は守れません。

チャイルドシートというのは、しっかりとシートにケースが沈み込んだ状態になって初めてシートベルトでの固定が生きてきます。

シートの上に置いたチャイルドシートは、あなたが上に乗ったとしても簡単には壊れません。
設置の際には、あなたが上に乗りチャイルドシートがシートに沈み込んだ状態でシートベルトにて固定するようにしましょう。

そして、シートベルトはこの時にロックさせておきます。
こうすることで、シートベルトの押さえつける力とシートの反発力の両方でチャイルドシートを挟み込むように固定することができるのです。

次に突っ張り棒です。

フロアを確実に踏み込むように設定することで、チャイルドシートをシートに押し付けることができます。
その際に気をつけたいのが、突っ張り棒を前方方向に設置しすぎないということです。
むしろ、フロアに対し垂直に設置することがベストでしょう。

なぜなら、突っ張り棒自体には他の力が作用しているわけではないからです。 突っ張り棒が確実にフロアを踏み込み続けるためには、ほんの少しの衝撃でも滑らないという条件が必要です。

ここでいう衝撃とは、加速とブレーキによる前後左右に向けた慣性力と、乗降による上下の衝撃の2点です。

Copied title and URL