自動車のカスタムのド定番といえばマフラー交換です。
これを交換しないでカスタムは語れません。
しかし、そもそもマフラーってどんな役割があるのか考えたことがありますか?
装着されているのがあまりにも当たり前すぎて、深く考えたこともない方も多いでしょう。
そこで、今回はマフラーの必要性と素材による違いを基本から見直してみたいと思います。
純正と社外パーツにどのような違いがあるのでしょうか。
1.マフラーの必要性
早速ですが、マフラーの必要性についてご説明致します。
マフラーというのは【エキゾーストマニホールド】【フロントパイプ】【センターパイプ】【触媒コンバーター】【リアピース】の大きく分けて5つのパーツから構成されています。
車種によっては、センターパイプが無いものもあるので主要パーツであると理解しておきましょう。
マフラーは、エンジンで発生した排気ガスを排出するためのパーツであると同時に、他にも2つの大切な役割を持っています。
まずは排気抵抗を作るという役目です。
できる限りスムーズな排気ができることが自動車のためなのではないかと感じますが、実は抵抗があることで排気の流速に勢いをつけることができるのです。
水道につけたホースを思い浮かべてみてください。
素直に水を流すよりも、先端を潰してやる方が勢いよく水が流れるのを感じるはずです。
この排気抵抗が、エンジンのトルクを生み出す大きな要因になっているのです。
マフラーを外してしまったり、必要な排気抵抗を得られないようなマフラーを装着していると、やたらと排気音の大きな騒音車となり、トルク不足でまともに走行できない自動車となってしまうのです。
次に、マフラーに装着されている触媒コンバーターによる排気ガスの清浄化です。
これは環境問題にも直結する大切な役割です。
高温の排気ガスが触媒コンバーターを通過する際に、白金やセラミックといった触媒コンバーターの素材が反応し、排気ガスに含まれる有害物質を分解することができます。
このように、自動車とマフラーは切っても切れない密接した関係性があるのです。
2.マフラー交換の及ぼす自動車への影響
さぁ、マフラー交換に向けてパーツショップへ!!
と勢い勇む前に、マフラー交換をするとどんな効果が生まれるのかを知っておきましょう。
社外パーツのマフラーのほとんどが、純正マフラーよりもパイプ口径が大きく設定されています。
エンジンで発生した排気ガスを、滞りなく効率的に排出できるようにという理念から様々なメーカーが開発を試みています。
あなたの自動車の状況にピタッとはまった時、最大限の威力を発揮することができます。 しかし、多くの場合100%ピタッとはまるということはありません。
これを100%に近付けるためには、マフラーだけではなくあらゆるセッティングを見直していく必要があるのです。