【性能・ニーズ・流行視点】トヨタのミニバンのメリット・デメリット | カーライフマガジン

トヨタのミニバンといえば、アルファードやヴォクシー、エスティマなど、たくさんのラインナップがあります。

トヨタは国内自動車メーカーの中でも信頼度、知名度共に上位。

ミニバンのラインナップがとても多いため

「ミニバンならトヨタ車を選んでおけば、間違いないかな?」

そんな風に考えている人も多いでしょう。

今回は、トヨタのミニバンの良さを知りたいあなたに向けて、メリットとデメリットを様々な視点からまとめてみました。

トヨタのミニバンを選ぶメリットとは?

1.ミニバンの車類が豊富!

トヨタはミニバンだけで、8車種のラインナップがあります(2018年現在)。

ここで、他社とトヨタのミニバンのカーラインナップを比較してみます。

トヨタ

  • アルファード
  • ヴェルファイア
  • ヴォクシー
  • ノア
  • エクスファイア
  • エスティマ
  • エスティマハイブリッド
  • シエンタ
  • ノア
  • ハイエースワゴン

日産

  • e-NV200
  • エルグランド
  • セレナ
  • NV350キャラバン
  • NVバネット

ホンダ

三菱

このように主要メーカーのミニバンを一覧にして比較してみると、トヨタのミニバンのカーラインアップ数はダントツで多いことがわかります。

年々日産車に追い上げられている印象もありますが、車種の豊富さではどこにも負けていません。

国内シェアNo.1という位置や知名度が、人気の理由になっています。

更にトヨタのミニバンは、コンパクトミニバンから高級ミニバンまで幅広いグレードがあります。

例えば、小さい子供がいる主婦層に人気の高いシエンタ

シエンタは、車体が小さめのSSクラスミニバンです。

普通のミニバンよりも小さく、価格も160万円台~

ただのコンパクトカーだと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実は3列シートで、後部座席はフルフラット仕様。

アウトドアや、大人数の乗り合いでも使いやすい自動車です。

ミニバンは見た目が似たり寄ったりになりがちですが、シエンタはデザインも特徴的。

両サイドのラインが目を引き、他のミニバンと差をつけている部分でもあります。

もう少し子供が大きいファミリー層にはヴォクシーの人気が非常に高くなっています。

グレード的にはトヨタのミニバンラインナップの中でも中間クラスです。

それでも車内は、上下140cmという大空間。

価格も280万円台~で、ミニバンにしては手ごろな範囲です。

スポーツやキャンプを家族で楽しむには、ちょうどよいミニバンだと言えます。

こんなミニバンもあるかと思えばヴェルファイアのような高級ミニバンも人気です。

ヴェルファイアは若者向けのミニバン。

これまでミニバンというのはファミリーカーという印象。

ヴェルファイアの登場で

「ミニバンでありながらも、ラグジュアリーな高級車に乗りたい!」

というわがままな願望を叶えることが可能になったのです。

一方、フルモデルチェンジをしない昔ながらのミニバンエスティマも変わらずの人気ぶり。

2006年にフルモデルチェンジを行い、現行モデルは2代目。

今もなお、エスティマの形は変わりませんが、2018年現在でも非常にファンが多く月間平均1,700台売れています。

10年以上続く長寿モデルなため、中高年が若いころと変わらぬカーライフを楽しみたいという願いにも応えてくれるのです。

車種が豊富

どの世代のニーズにも応えられるミニバンが揃っているのがトヨタの魅力。

どんな世代のどんな要求にも応えられる豊富なラインナップは、最大のメリットです。

2.走行性能がいい!

トヨタのミニバンは走行性能、走行感覚が大きく評価されています。

例えば、アルファード・ヴェルファイアの兄弟モデル。

2018年1月のビッグマイナーチェンジにより、3.5L V6エンジンが搭載されました。

それに加え、8速ATの組み合わせによりさらに走行性能がアップ。

シフトチェンジ時のショックも感じず、滑らかな変速もこのエンジンの特長といえます。

出力、トルクも共に大きく向上しました。

これにより、ライバル車である日産のエルグランドの売り上げを超えたのも、マイナーチェンジの大きな効果です。

実は、このエンジンはトヨタのエンジン開発の集大成ともいわれ、評価も期待値も高まっています。

ミニバンは重量が重く車高も高いので、コーナリングに不安がありますよね。

フワフワした感覚を嫌いミニバンを避ける人も実は多いのです。

しかし、新型のアルファード・ヴェルファイアのコーナリングは、かなり強い安定感があります。

今回のアルファード・ヴェルファイアのマイナーチェンジによって

「ミニバンは大きくて便利だけど走行性能が悪い」

というイメージがどんどん薄れていくのではないでしょうか。

更に、トヨタのミニバンは全体的にパワーステアリング周りの性能が良いです。

重すぎても軽すぎても運転しにくいため、癖のないステアリングの操作感にも定評があります。

トヨタのミニバンを選ぶデメリットはある?

1.他社のSUVが充実し始めている

ミニバンもまだまだ人気の高い自動車ですが、その陰でSUVが流行してきています。

近年のアウトドアブームに伴い、見た目もカジュアルでカッコよく、悪路に強いSUVがかなり追い上げてきている状況。

マツダからはパワーも燃費も良いクリーンディーゼルの3列シートSUV「CX8」が登場し、かなり注目を集めています。

トヨタは、ミニバンのラインナップは素晴らしいですが、SUVに関しては他社の方が強みがあるように感じています。

長く乗るつもりなのであれば、今後の流行やあなたの用途をもう一度しっかり見直すことも必要です。

2.個性がない

トヨタのミニバンは確かに性能も良く評価も高いですが、その分宣伝効果やブランドイメージの影響も強いです。

個性的か、といわれると決してYESとはいえません。

国内シェアNo.1というのは信頼の証である一方、万人受けする無難な車であるという解釈もされます。

車に何を求めるかによって考えは変わります。

トヨタは多種多様な車を揃えているので、その中から自分にもっとも適した車、自分が一番ときめく車をしっかり見極めることが重要です。

3.時代の変化・ブームの変化

“ファミリーカーといえばミニバン”というイメージも、最近変化してきています。

例えばコストパフォーマンスと機能性に優れたコンパクトカーの登場、アウトドアに強いSUVの開発も進んでいます。

核家族化が進んでいることもあって、大きくて重量のあるミニバン人気が低迷する可能性も否定できません。

平均的な4人家族+祖父母という家庭は大幅に減り、今では2人家族や3人家族の世帯も増加傾向にあります。

価格も維持費も安く済むコンパクトカーや、アウトドアに強く走行性能も安定したSUV。

これらのニーズが高まることにより、ミニバンには若干の「時代錯誤感」が出てくる可能性もあるのではないでしょうか。

まとめ.トヨタのミニバンの評価や人気は高いが、時代変化にどう転ぶか?

トヨタのミニバンは他社よりも秀でていることは確か。

特に売れ行きのよい、

  • アルファード
  • ヴェルファイア
  • シエンタ
  • ヴォクシー

などは満足度が高い車種です。

ミニバンを選択するのであれば、トヨタを選ぶメリットは十分にあります。

ただし、デメリットには時代や流行の変化が絡んできます。

昔は大きくて威厳のある車や、見栄えの良いものが売れる傾向もありました。

しかし、今後はよりコンパクトで機能性が高く、コスト面でメリットの大きいものが売れるようになります。

トヨタのブランドイメージを支えているのは、今の中高年層に多い傾向があります。

若年層が車を持たない時代となっていることもあり、今後トヨタが時代の流れにどう乗ってくるかも注目すべきところといえるでしょう。

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