表裏一体!?トヨタのハイブリッドのメリット・デメリットを分析 | カーライフマガジン

プリウスの開発により、ハイブリッドの先駆者となったトヨタ。

ハイブリッドといえばトヨタというイメージも浸透しつつあります。

ただ、近年では他メーカーもどんどんハイブリッド開発を進めており、ハイブリッドの中にも複数の種類があります。

メーカーごとにシステムの仕組みや特徴が異なるので、選ぶ基準が分からないと感じられることも。

そんな不安を抱えるあなたに向けて、トヨタのハイブリッドのメリットとデメリットをお伝えしていきます。

ハイブリッドシステムの特徴や車種、使い方など、様々な観点から見ることで、メリットとデメリットは表裏一体となることがあります。

トヨタのハイブリッドカーを選ぶメリット

1.優等生的THSは安心感が強い

トヨタは業界の中でもいち早くハイブリッドシステムを打ち出したメーカー。

システムへの信頼性が強く、評価も高いためその安心感は大きいです。

ハイブリッドには、大きく分けて3つの仕組みがあります。

  • パラレル方式
  • シリーズ・パラレル方式(スプリット方式)
  • シリーズ方式

Toyota Hybrid System(THS)には、シリーズパラレル方式が使われています。

シリーズパラレル方式は、

  • 電気モーターのみでの駆動
  • ガソリンエンジンのみでの駆動
  • モーターとエンジンの併用で稼働

この3パターンを切り替えながら走ります。

発進から通常走行までは、低回転で高出力を発揮するモーターで駆動。

速度が上がり高回転になると、エンジン駆動に切り替わります。

エンジン駆動時にたくさん発生して余ったエネルギーは、バッテリーに充電される仕組み。

また、高速道路の合流時などで強い加速が必要なときは、モーターとエンジンの両方を使用する優れた加速性能を発揮するのが特徴です。

このシステムはプロメカニックから見ても、優等生なハイブリットシステムだと感じます。

2.トヨタのハイブリッド車は、災害時の電力供給に対応できる車種が多い

自然災害が多発している昨今、車から電力を供給できるのは大きな強みです。

2018年9月に発生した北海道地震では、電力の復旧に時間がかかり多くの人に影響が出ました。

トヨタのハイブリッド車は、1500Wのコンセントに対応している車がとても多いのが特長。

1500Wというと、ホットプレートや電子レンジなどの熱を発する家電も使える電力です。

ただ、この1500Wのコンセントに対応している車種は少なく、トヨタのハイブリッドカーが圧倒的に多いのです。

  • プリウスPHV
  • プリウス
  • プリウスα
  • アルファードハイブリッド
  • ヴェルファイアハイブリッド
  • エスティマハイブリッド
  • SAIハイブリッド
  • シエンタハイブリッド
  • ハリアーハイブリッド
  • MIRAI

※一部レクサス車種も含めた記載です。

トヨタには家庭電源の1500Wに対応する車種がこれだけあります。

しかし、他メーカーとなると日産は2車種、三菱も2車種とかなり限られてしまうのです。

自分の好きな車種を選びつつ、災害時の備えにもできるという点でトヨタのハイブリッドはオススメ。

もちろん災害時だけでなく、アウトドアに活用するという方も増えてきています。

3.コンパクトカーが豊富で、燃費効率を上げやすい

そもそもハイブリッドを選ぶメリットは、環境に良いことや燃費効率をよくしたいという部分が大半を占めますよね。

すると、価格も安くて燃費がいいコンパクトカーのハイブリッドを選ぶのも賢い方法だといえます。

トヨタのTHSⅡは、大きくて重い車ほどハイブリッドシステムの効率が悪くなるという特徴があります。

例えば、ミニバンやSUVなどは車体が重く元々ガソリンの燃費効率がよくありません。

更に、別システムとなるハイブリッド用大型バッテリーの重量も加算されてしまうため、肝心のTHSⅡの機能性も落ちてしまう…

そんなことなら、ガソリン車でも軽くて燃費の良いコンパクトカーを、更にハイブリッドで使うという考えの方が理に適います。

トヨタはコンパクトカーだけでも8車種と豊富なラインナップが魅力です。

使い勝手の良さや、居住性にも優れたコンパクトカーが多いことも人気の理由

環境や燃費のことを第一に考えるなら、トヨタのコンパクトカーの中からハイブリッドを選ぶのが賢い選択と考えます。

コンパクトハイブリッドは、ガソリン車・ハイブリッド車での本体価格の差が小さいことや、燃料費の差が小さいため元を取りにくいなどともいわれます。

しかし、本体価格の差が小さければハイブリッドへ乗り換えやすくなり、元々の燃費効率をより上げることも可能。 T

HSⅡの特徴からしても、なるべく車体が小さく軽い車に搭載した方が効果を発揮しやすくなるのです。

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