クルマの基礎知識

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走りを諦めないで!下肢障がいを持つ方がスポーティーカーを楽しむ方法

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2016年10月12日から3日間行われた、「第43回 国際福祉機器展 H.C.R.2016」をご存じでしょうか。

自動車メーカーが福祉車両の出品を行うこのイベントにおいて、マツダが展示した手動運転装置付きのロードスターが話題を呼びました。
下肢に障がいを持つ方でもスポーツカーを楽しめることが、ロードスターの展示をもって示されたのです。

こうした特別仕様車でなくとも、ほとんどの車には手動運転装置を取り付けられます。
もちろん、スポーツカーにも装着可能です。
足にハンディを負うことと、スポーツカーに乗れなくなることは、イコールではありません。

今回は、下肢障がい者がスポーツカーを楽しむ方法を、詳しくチェックしてみることにしましょう。

■ほとんどの車種に対応する手動運転装置

一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、自家用車に取り付ける手動運転装置は多数のメーカーから発売されています。

たとえば「フジオート」は、さまざまな自動車運転補助装置を開発しているメーカーの1つ。
その主要製品である「標準型FC-B」は、国内外のほぼ全ての自動車に取り付けることのできる手動運転装置となっています。

FC-Bの操作方法はいたって簡単。
レバーを後ろに引いてアクセルON、前に押すとブレーキがかかります。ホーンやウインカーの操作も、同じレバーで行うことが可能です。

このFC-Bと「ハンドルグリップ」を取り付ければ、無理なく両手だけで車を運転できるようになります。
もちろんフジオートの手動運転装置は、スポーツカー(AT車)への装着も可能です。

FC-Bの参考価格は、工賃込みで22万円。
ただし、架装する車両によって料金が異なります。
気になる方は、フジオートかFUJICONブランドの取扱代理店に問い合わせを行ってみてください。

ちなみに、車両購入時に運転補助装置を取り付けると、車が非課税となる場合があります。
下肢障がいによってドライビングを諦めかけていた方も、手動運転装置付きのスポーツカー購入を検討してみてはいかがでしょうか。

■マニュアル操作を実現するアクティブクラッチ

前節でご紹介したような手動運転装置を利用すれば、下肢に障がいを持つ方もオートマ車の運転を行えるようになります。

ただ、スポーツカーファンが本当に楽しみたいのは、MT車の運転かもしれませんね。
通常、MT車を運転するには、左足でのクラッチ操作が必要となります。

このため、下肢に障がいを抱えることで、MT車の運転を諦めてしまった方も多いことでしょう。
そんなスポーツカーファンに朗報です。

株式会社OSAMU-FACTORYの「アクティブクラッチ」を装着した車両なら、足を使わずにMT操作を行えますよ。
アクティブクラッチとは、シフトノブのスイッチでクラッチを切ることができる運転補助装置です。

シフトチェンジの方法はごく簡単。
スイッチを押しながらシフトチェンジして、スイッチをリリースするだけです。
クラッチの接続はコンピューターが行ってくれるので、ごく自然なマニュアル走行が楽しめます。

もう1つ、OSAMU-FACTORYの製品で注目したいのが、下肢を使わないでハンドル・アクセル・ブレーキ操作を実現できる「ダブルリング」。
ハンドルに装着した2つのリングでアクセルとブレーキを操作するシステムとなっており、通常の車と同様に両手でハンドルを回すことができます。

アクティブクラッチとダブルリングを装着したスポーツカーなら、サーキットでの走行も楽しむことも十分可能。
OSAMU-FACTORYの運転補助装置は、下肢に障がいをもつスポーツカーファンの夢を実現してくれる製品となっています。

なお、アクティブクラッチの本体価格は40万円、取り付け工賃は20万円です。
取り付け可能な車種については、OSAMU-FACTORYに問い合わせてください。

■運転免許の条件について

ここまでにご紹介したとおり、運転を補助する装置さえあれば、下肢に障がいのある方でもスポーツカーを運転できます。

ただ、気になるのは運転免許ですね。
事故や病気などで身体に障がいを負った場合、運転補助装置の付いた車を用意しさえすれば、手続きなしで運転を再開できるのでしょうか。

…答えはNOです。

身体に障がいを負った方が自動車の運転を再開するには、「臨時運転適性相談」を受ける必要があります。
臨時運転適性相談とは、身体の障がいが車の運転に適した状態であるかどうかを調べる検査です。

検査結果は、「無条件適格」「条件付適格」「不適格」の3つに分かれます。
結果が不適格以外であれば、車の運転を再開可能です。

ただし、「条件付適格」と判断された場合は、運転に特定の条件が課されます。
たとえば、”手動運転装置付き自動車に限る”との条件が課された場合は、手動運転装置を取り付けた車両以外の車は運転できません。

とはいえ、手動運転装置の付いた自動車であれば、ジャンルを問わず運転可能と考えることもできます。
つまり、スポーツカーでもクロカンでも、何でも好きな車種を運転可能というわけです。

ちなみに、臨時運転適性相談の結果、運転できる車両がAT車に限定される場合もあります。
こうしたケースでも、マニュアル操作を諦める必要はありません。

前述したアクティブクラッチを搭載したマニュアル車であれば、AT車限定免許でも運転できるのです。
進化した運転補助装置は、身体にハンディを持つスポーツカーファンにとって救世主のような存在といえそうですね。

なお、臨時運転適性相談の検査内容は、運転免許センターによって違います。
「適性相談を受けてみようかな」と思った方は、一度地域の運転免許センターに問い合わせを行ってみてください。

■まとめ

本記事は、筆者が“あるドライバー”を見かけたことをきっかけに執筆されました。
そのドライバーの愛車は、ドレスアップされたトヨタ86。
ドライバーは、車椅子を必要とする男性でした。
この男性を見たときに、「そうか、下肢に障がいのある方もスポーツカーを楽しめるんだな」と気付かされたのです。

本記事でご紹介したFC-Bやアクティブクラッチを利用すれば、身体にハンディを持つ多くのドライバーがスポーツカーを楽しめるようになるはずです。
身体障がい者向けの運転補助装置に興味を覚えた方は、ぜひご自身でも情報を探してみてください。
今まで知らなかった、素晴らしい補助装置に出会えるかもしれませんよ。

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