買うならどっち?「ガソリン車orハイブリッド車」燃費だけで比較するのは大間違い! | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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自動車技術の進歩によって生み出されたハイブリッド車ですが、まだ完成したとは言い切れません。 ガソリン車が通常販売され続けている今、ハイブリッド車をあえて選択することにどのようなメリットがあるのでしょうか。

また、ガソリン車を選ぶメリットとは。

今回は、ガソリン車とハイブリッド車の特徴を踏まえつつ、それぞれのメリットを取り上げ、どちらを選ぶべきかを解説します。

1.ガソリン車とハイブリッド車

まだまだ開発段階を抜け出せていない電気自動車と水素自動車に比べ、ガソリン車ハイブリッド車は数段階先を歩んでいます。
ハイブリッド車もまだ完成したとは言い切れませんが、一番完成に近い次世代の自動車ではあります。

ガソリン車は、既に長い歴史がある上にハイブリッド車という新しい方向を見据えた時点で、これ以上の進化をやめた自動車です。
1つの完成を迎えた自動車ともいえるでしょう。

では、ハイブリッド車のこの先に期待したいものとは何か。
どのような進化を遂げてゆくことが理想なのでしょうか。

2.ガソリン車の特徴

上でも申し上げました通り、ガソリン車はハイブリッド車へとシフトチェンジすることで1つの完成形を迎えた自動車です。

燃料装置の進化によって、消費燃料も少なくなりました。
混合気の完全燃焼にもつながっています。

点火プラグの進化によって、力強い発火が可能となりましたし、吸排気も効率を重視した作りをされるようになりました。

排気量も、50ccを下回るような小さなものもあれば、5,000ccを超えるような大排気量の自動車さえ存在します。

それほどまでに安定したエンジンを持つのがガソリン車です。

歴史も長く、トラブルへの対処方法も確立されています。
この先、どのような自動車が現れたとしても、その根底にはガソリン車が存在するでしょう。

3.ハイブリッド車の特徴

ガソリン車がシフトチェンジして生まれたのがハイブリッド車です。
ガソリン駆動時間と電気駆動時間、そしてその両方の駆動時間を持ったダブルエンジン自動車のような構造になっています。

大きな排気量を持たなくとも、それを補うモーターパワーを付加させたことで、これまで必要とされていた排気量をスケールダウンすることに成功しました。

ガソリン車との圧倒的違いは「パワー曲線」です。
どんなにレスポンスの良い自動車であっても、パワー曲線というのは緩やかなカーブを描きます。

しかし、モーター駆動時間があるハイブリッド車のパワー曲線は「直線」になります。
これはモーターの特性で、パワーロスが生まれないという高効率からくるメリットです。

停車状態や登坂時に、重量の塊となっている自動車を動かすためには大きなパワーが必要となります。

パワー曲線がカーブを描いていると、どうしてももたついた動き出しになってしまいます。
これがガソリン車でしたが、ハイブリッド車は変わりました。

パワー曲線を直線にすることができるようになったことで、動き出しのもたつきがなくなりました。

さらに、電源を強化するに伴い発電機も強化されていることで、ライト光度の安定にもつながっています。

4.どちらのほうがお得?

正直なところ、ガソリン車もハイブリッド車も走行する上でのお得感はわからないオーナーの方が多いです。

たしかに、ガソリン車はエンジンサイズに自由度がありますし、これまでのノウハウが山ほどあるためトラブル対策や修理法に明るいです。
ハイブリッド車は、税金面で免除を得られたり実走行での燃費効率も良くなっています。

しかし、結局のところあなたがどのように自動車を使用するかという部分に大きく影響されるものなのです。

市街地を走行する、高速道路を多用するなどの平坦路を走行する機会が多いのであれば、間違いなくハイブリッド車を選択することがお得です。
一番の理由は、故障する確率が少ないからです。
仮に故障してしまった場合でも、自動車が急に動いてしまうというリスクが少ないので安心です。

反対にガソリン車は、山岳地や海岸線にお住まいのオーナーにオススメしたいです。
モーター駆動の恩恵を一番必要としているように思える坂道の多い地域には、実はハイブリッド車というのは不便の塊になってしまうのです。

というのも、メカニカルストレスに常にさらされる山岳地などの自動車は、故障率が高くなります。
傾いたままの駐車、寒暖差の激しさ、潮風による侵食など、ハイブリッド車にはまだ耐え切れない部分が多いので、構造が簡単なガソリン車を使用するほうがメリットがあるのです。

カタログやセールス担当員からは良い点ばかりが引き出されてきますが、実際に使用する土地によっては、まだハイブリッド車だけをオススメできるレベルにはなっていません。

5.ランニングコストでハイブリッド車を選びがち

自動車にかかる税金は、確実にハイブリッド車が優勢です。
今後ハイブリッド車が標準となることを見越した場合、メリットを延ばすよりもデメリットを1つずつ消していく必要があります。

ランニングコストというのは、自動車を維持する上で必ず気にしなければならないポイントです。
その中でも【燃料費】というのは、月間でどれだけの使用料があるのかという大きなポイントです。

ハイブリッド車を選べば必ず燃料消費量は減るのでしょうか。
答えは【NO】です。

平坦路を走行する機会が多い場合にハイブリッド車をオススメするといった理由がこれです。

実際に傾斜の高い坂道を走行する場合、ハイブリッド車でもアクセルを踏み込む必要があります。
その場合、通常のガソリン車よりも燃料を必要としてしまうのは小排気量車ゆえのデメリットです。

同じ3,000cc規格の自動車であっても、ハイブリッド車に搭載されているエンジンは2,000cc程度のものです。 電気駆動ではない時間は、ハイブリッド車といえどもガソリン車となります。

その時に発揮できる出力の差が、燃料消費量に直結しています。

あなたが自動車を使用する地域をしっかりと考えの中に入れて選択しましょう。

6.まとめ あなたの自動車ライフをしっかりと見つめなおそう

いま自動車を購入しようと考えた時、安易にハイブリッド車を選択しようと考えてしまうかもしれません。
しかし、あなたのお住まいの地域によっては、ハイブリッド車が宝の持ち腐れとなってしまう可能性があるということを知っておいてください。

ハイブリッド車へとシフトチェンジしているからといって、まだまだガソリン車がなくなる気配はありません。
必要に応じて、あなたの生活に適応する自動車を選択してください。

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