2018年7月に発売した、赤いアクセントラインが特徴のLEAF nismo。
一般的には、スポーティーな印象というよりは、環境に考慮した燃費のよいエコカーという印象です。
しかし、LEAFはこれまでのEV観を覆しました。
床に敷かれたバッテリーパックは、重心高を引き下げ、前後重量配分も抜群。
モーターの力も、非常にパワフルでドライバーの意図に合わせるかのような、走りを見せてくれます。
LEAF nismoは、エコ性能だけでなく、走りの楽しさやスポーティーさを語るような自動車。
日産LEAF nismoは、どこまで楽しさを追求したEVなのかを、詳しくお伝えしていきます。
1.EVは世界中から注目されている
LEAF nismoを紹介する前に、EVについてお話しします。
EVはガソリンよりも安い電気を使い、走る事ができます。
更に、排気ガスを出さないので、お財布にも地球にも優しいエコカーです。
地球温暖化問題によりCO2排出量が叫ばれる中で、次世代環境車としても世界中から注目されています。
厳しいZEV規制をクリアする為、アメリカを始めとする各国が日々研究、開発をしている程です。
特に大気汚染が最も深刻な中国では、激烈な開発競争が繰り広げられています。
これから先の自動車競争を勝ち抜く鍵は、EVにかかっているといっても過言ではありません。
しかし、一般的なEVは見た目がファミリー向けの物が多く、どこまで行ってもエコカーの域を脱することができない存在です。
またメーカー自身、スタイルや性能よりも経済性や環境性能のみアピールしている為に、なお更そのイメージが定着しました。
2.LEAF nismoは走りの魅力を備えている
LEAF nismoは、従来のエコカーとは違うもう1つの魅力を備えています。
それは、走る楽しさです。
元々、LEAFは走りに関して、高い性能を持っています。
それは、床下に設置されている、大きくて重いバッテリーが寄与しているのです。
バッテリーが効率よく配置されている為に、前後の重量バランスも抜群。
その為、スポーツモデルに求められる基本能力が非常に高いのです。
3.いとも簡単に操れる
EVでありながらも高性能なスポーツモデルのLEAF nismo。
実際に走ってみると更に理解を深める事ができます。
ステアリングはドッシリとした手ごたえと、ロールスピードが減少するコーナリングで、フラットな走りを実現。
ムダな動きを展開せず、自動車本体もジワリと動き出す為、あまり運転が得意でない人でもいとも簡単に自由自在に動かせます。
そのため、誰でもスポーティな走りを楽しむ事ができるのです。
スピードをあまり出さなくても、思い通りのラインを描いたり、スムーズなコーナリングができる為、爽快感もたまりません。
まさに走りの楽しさを徹底的に追及したEVなのです。
4.乗り心地が最高
足回りを固めた一般のスポーツモデルでは、乗り心地が悪化する傾向があります。
しかし、LEAF nismoの場合だと、乗り心地が良くしなやか。
シックなブラックでまとめたシートは、ホールド感も心地よく、どこまでも走れそうな快適性を誇っています。
更に電気自動車ならではの静寂性は、至る所に遮音、吸音措置を施しているので、同乗者と快適なドライブを楽しむ事が実現してるのです。
一般のドライバーでも違和感なく運転をする事が出き、不満のない乗り心地となっています。
5.nismoの高性能なパーツで走りが変わる
LEAF nismoは、専用のエアロパーツを装備。
日産のスポーツ部門でもあるnismoのレーシングテクノロジーを、LEAFに合わせて反映しているので、空気抵抗を味方に付けています。
デザインも非常に良く、車内の空気の流れを悪くする事なく、走行するマシンを地面に押し付ける空気の力も向上。
ホイールもまた手を抜いていません。
ホイールは、空気抵抗を低減した18インチホール。
車内の内装は、赤く縁どられたレッドフニッシャーがさらに走りへの期待を高めます。
更に、機能関連パーツも全てLEAF nismo限定。
スポーティーな走りを実現する為の限定パッケージとなっているのです。
6.無謀な運転をするとバッテリーが悲鳴を上げる
他の性能は完璧なLEAF nismoですが、若干残念な点もあります。
それはバッテリー性能です。
テストコースで試乗した際、アクセルを開けてからトップスピードに乗るまでに若干時間がかかりました。
そして、そのまま走行し続けると、バッテリーが熱を持ち、出力制限がかかる事態になりました。
高速道路上でトップスピードにする事はほどんどないはずですが、高速走行時の出力制限は困ります。
ただし、LEAF nismoのバッテリーには8年16万キロの保障が付いています。
通常走行では問題のないレベルなので、今後改善される事期待したいところです。
7.LEAF nismoと標準車
LEAF nismoは標準車と出力は同じですが、専用の高性能なコンピュータを搭載している為、加速は鋭いです。
標準車と比較すると、フットブレーキのフィーリングもブレーキを踏んだ時のしっかり感があり、制動力も向上しています。
標準車よりも走りに特化したEVなので、街乗りよりはどこか遠くへドライブへ行くときなどにその素晴らしい性能を感じる事ができます。
8.走りを重視!標準車よりも短くなった走行距離
走行性能を重心した為に、LEAF nismoは、LEAFの400kmよりも走行距離が50km短い350kmになりました。
50kmと少しだけ走行距離が短くなったのですが、それによって得られるものも大きいのです。
9.気軽に楽しめるEV
様々な要因により、エコカーだけでなく走行性能も優れた仕様となっています。
スポーツモデルといえば、一般の人には気難しいイメージを抱かせますが、日産LEAF nismoの場合は違います。
nismoは、一般のEVと違い、走りの楽しさとスポーティーさを誰もが気軽に楽しめるEVです。
10.LEAF nismoの価格の相場
車の場合では、特に価格相場が気になる所です。
LEAF nismoの相場は、新車の場合ですと320万円から472万円となっています。
中古車だと約50万円から399万円が大体の相場。
価格は、決して安くはないですがそれ以上の価値を提供するのがLEAF nismo。
新たなEVを楽しみたい方には、後悔しないような車なのです。
11.LEAF nismoは新たな面白さを追求する
これまでのLEAFは、航続距離が短い事や、バッテリーの問題など問題がありました。
ところが、LEAF nismoの登場により解決方向に向かっているのです。
LEAF自体、様々な先進技術で快適なドライブををサポートする機能が備わっています。
そのような優れたベースがあったからこそ、LEAF nismoはさらにその上の走りを提供することができるのです。
新しいLEAF nismoによってLEAFがどんどん変化していくに違いありません。
まとめ LEAF nismoが変えるこれからのEVの姿
残念ながら標準車のLEAFは、他社のEVと同じようなエコカーアピールをしています。
その為、性能の良さを生かし切れていないのです。
しかしLEAF nismoは、性能の良さを十分に生かした仕様となっています。
これまでのEVとは違い、エコカーとしての価値だけではなく、スポーツモデルとしての新たな付加価値を生み出しているのです。
スポーツモデルと聞けば、「操作が難しそう」と、気難しい感じがします。
その為、スポーツモデルは疎遠されやすいです。
しかし、LEAF nismoは乗りずらいスポーツモデルとは違います。
誰もが走りを楽しめるスポーツモデルになっており、EVとしての新たな付加価値もついているのです。
これからのEVの姿というものも、変化していくに違いありません。
具体的にはLEAF nismoのように、走りにこだわった自動車や、エレガントさを追求したものなど新たな付加価値がEVにも備わっていく事も考えられます。
これまでのEVの姿を覆し、新たなEVを示した日産LEAF nismo。
走りとスポーティーさを備えたEVの先駆者でもあるのです。
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