走りのいい車は、車を操る喜びをドライバーに感じさせてくれます。
それは軽自動車であっても同じこと。
むしろコンパクトでエンジンが小さい軽自動車だからこそ、その性能を引き出して走る楽しさを味わいやすいといえます。
本記事でご紹介するのは、軽自動車の中でも走りのよさで高評価を受けているモデルたち。
スポーツカーライクなモデルから気楽に走りを楽しめるモデルまで幅広くチョイスしているので、ぜひチェックしてみてください。
■新車で手に入る走りがいい軽自動車4選
現在の軽自動車市場には、走りのいいモデルが多数ラインナップされています。
以下にあげる4台は、新車で手に入る軽自動車の中でも特に走りのいいモデルとしておすすめです。
●S660
ホンダのモータースポーツテクノロジーが、コンパクトな車体に凝縮されて誕生した一台。
それがS660です。
剛性の高いボディや高性能サスペンション、幅195mmのリアタイヤなど、S660には軽自動車の既成概念を覆すような豪華装備が盛り込まれています。
エンジンレイアウトには、フェラーリF40やポルシェケイマンと同じミッドシップを採用。
運転席のすぐ後ろで、最高出力64psを発揮するターボエンジンが心地よいサウンドを響かせてくれます。
S660最大の魅力といえるのが、軽自動車随一の痛快なハンドリング。
人馬一体という言葉がピッタリくるS660のハンドリングは、サーキット走行を楽しめるレベルに仕上がっています。
S660は2シーターのオープンスポーツモデルであり、実用面では不便かもしれません。
また、価格も約200万円からと軽自動車にしては高額です。
この意味でS660は、乗り手を選ぶ車だといえます。
とはいえ、このモデルが「軽自動車最高の楽しい走り」を実現していることも事実。
本格的な走りのよさを体感したいなら、愛車にS660を選んでみてはいかがでしょうか。
●コペン
「S660よりも気楽に楽しめる軽オープンスポーツはないの?」という人におすすめなのが、ダイハツのコペンです。
コペンのハンドリングはソフトでしなやか。スポーツカー特有の気難しさはなく、一般的な軽自動車に近い感覚でコーナリングを楽しめます。
…と、このように紹介すると、「コペンはスポーティーな走りを楽しめないの?」と思うかもしれませんね。
もちろん、そうではありません。
コペンの開発アドバイザーは、元F1ドライバーの片山右京さん。
元F1ドライバーが開発に携わっただけに、コペンのハンドリングは一級品に仕上がっています。
ハンドル操作に対する追従性の高さやコーナリング時の安定性は、軽自動車トップクラスといってよいでしょう。
それでいて気楽に走りを楽しめる点が、コペン最大の魅力です。
ルーフ部分に約20秒で開閉できる電動ハードトップを採用していることも、コペンの特徴のひとつ。
急な天候の悪化にスムーズに対処できるので、より気楽なオープン走行を楽しめます。
以上の魅力や特徴を持つコペンは、185万円台から購入可能です。
外見が異る3つのタイプが用意されているので、お好みのコペンを選んでみてはいかがでしょうか。
●アルトワークス
「走りのよさも楽しみたいけど、実用性も犠牲にしたくない」。
そんな方におすすめなのが、スズキのアルトワークスです。
アルトワークスの魅力は、何といっても軽量なボディとトルクフルなエンジンを活かした強烈な加速。
車重がわずか670Kgと軽く、加速性能ではS660を上回ります。
さらに、アルトワークスは足回りも秀逸です。
専用チューニングが施されたKYB製サスペンションは、ダイレクトに地面を蹴るようなフィーリングをドライバーに与えてくれます。
このようにスポーティーなモデルでありながら、アルトワークスには無理なく大人4人が乗車可能。
ノーマルのアルトと同様に5ドアを採用しているので、使い勝手のよさは通常の軽自動車と変わりません。
価格も約151万円からと、アルトワークスはここまでにご紹介したモデルの中では最も安価です。
●キャストスポーツ
ここまでにご紹介したモデルを見て、「もう少し普段着で乗れる感じのモデルはないの?」と思う方もいることでしょう。
そんな方におすすめなのが、ダイハツのキャストスポーツです。
キャストといえば、丸目ライトが可愛らしい軽トールワゴン。
キャストスポーツは、このキャストにスポーティーな味付けをプラスしたモデルになります。
コペンの4人乗りバージョンを目指して制作されたモデルであるだけに、キャストスポーツの走りは本格的。
専用のスポーティーサスペンションや16インチアルミホイールなどの装備により、コーナリングではタイヤの高い接地感を味わえます。
さらに、トランスミッションには7速マニュアルモード付きのCVTを採用。
パドルシフトを駆使すれば、よりホットな走りを楽しめます。
もちろん、キャストスポーツの実用性はほかの軽トールワゴンに劣りません。
室内は広々としており、後部座席の分割スライドも可能となっています。
気になるキャストスポーツの価格は162万円から。
気楽に普段使いができて、その気になればスポーティーな走りも楽しめる。
そんな軽自動車をお探しなら、キャストスポーツをチェックしてみてください。
■中古で買える走りのいい軽自動車
ここからは、中古でしか購入できないものの、走りのよさで根強い人気を持つ軽自動車をご紹介します。
今回ご紹介するのは、実用性を残しつつ走りのよさを実現している3つのモデル。
早速その魅力に迫ってみましょう。
●Keiワークス
スズキ「Kei」のホットモデルである、keiワークス。
2000年に途絶えたアルトワークスの伝統を引き継ぐ形で、Keiワークスは2002年に発売されました。
15インチアルミホイールや前後ディスクブレーキなど、Keiワークスには「ワークス」の名に恥じない装備が盛り込まれています。
サスペンションも専用にチューニングされており、ワインディングではロール(横方向への揺れ)を押さえた走りを楽しむことが可能です。
このように本格的な走りを楽しめるモデルでありながら、Keiワークスは実用性も十分。
5ドアが採用されており、後部座席をたたんで広いラゲッジスペースを確保することもできます。
Keiワークスの中古車は、支払総額20万円程度から購入可能。
AT車であれば、走行距離5万Km前後の車両が支払総額75万円程度で狙えます。
●セルボSR
スズキセルボのスポーティーバージョン、セルボSR。
直噴ターボエンジンと7速マニュアルモード付きのCVTを組み合わせることで、セルボSRはトルクフルな走りを実現しています。
低回転でのトルクの太さと7速マニュアルモードが活きるのは、何といってもワインディングロード。
適切なギアを選ぶことで、キビキビとしたコーナリングを楽しめます。
セルボSRの中古車は、支払総額35万円程度から購入可能。
長期間乗り続けたい方には、支払総額60万円前後で見つかる走行距離5万Km程度の車両がおすすめです。
●ソニカ
セルボSRのライバル車といえるのが、ダイハツのソニカです。
マニュアルモード付きの7速CVTとターボエンジンが搭載されており、走りのよさはセルボSRに優るとも劣りません。
ただしソニカの走りは、どちらかというとツーリング向け。
「爽快ツアラー」をコンセプトとしているだけに、高速走行時の楽しさは格別です。
また加速性能のよさも、ソニカのもつ魅力の1つ。
「小さなスポーツセダン」のような感覚で、街乗りを快適に楽しめます。
ソニカの中古車は、支払総額20万円程度から購入可能。
支払総額55万円程度で距離4万Km台の車両も狙えるので、気になる方は中古車情報をチェックしてみてください。
■まとめ
以上、走りのいい軽自動車を7モデルご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ご紹介したモデルは、どれも異なる個性を備えています。
気になる車種が見つかったなら、ぜひディーラーや中古車販売店でその魅力に触れてみてください。