手放せないほど便利なスマートキーの仕組みと利便性、その未来はどうなる? | カーライフマガジン

2018.11.05

最近では軽自動車にまで『スマートキー』が普及しています。スマートキーは鍵を持っているだけで鍵を使わずにドアロックを解除したりエンジンをかけたりすることができる便利な車の鍵です。

そんなスマートキーの恩恵にあずかっている人も多いかと思いますが、スマートキーには意外なデメリットとリスクがあることをご存じでしょうか

スマートキーの仕組みとは

スマートキーはどんな仕組みになっているのでしょうか。実は、スマートキーは常に微弱な電波を発信しています。一方、車側は鍵が発信している電波を受信するための準備を行っています。

スマートキーを持った人が車に近寄ると、車が鍵の発信する電波を受信してドアロックを解錠できるようになります。また、スマートキーを持った人が車の中に入ると、エンジンを始動することができるようになります。

もちろん、スマートキーが車内にあれば車外からドアロックしようとしてもキーが車内にあることを車の方が検知してドアロックできない仕組みになっています。

また、防犯面でもスマートキーにはいわゆるイモビライザーと同じ仕組みも組み込まれていて、スマートキーの発信する電波には車のキーIDを特定するためのデータが含まれるため、同じ電波でもキーのIDが、登録されているものではない場合には、ロックの解除もエンジンの始動もできません

スマートキーがあって便利なこととは

スマートキーがあることによって、スマートキーをいつも持ち歩くバッグなどに入れておけば車のキーをなくしたり探し回ったりすることも少なくなります。

通常のキーにドアロック解除のリモコンが付いたリモコンキーでは、ドアロックを解錠するのに車のキーを取り出してボタンを押す必要があります。しかし、スマートキーでは鍵を取り出すことすら必要ありません。

また、車の鍵が入った鞄やジャケットを車の中に置きっぱなしにしていても、車が検知してドアロックされないので、鍵の閉じ込めをする事もなくなります。

ちょっと便利なスマートキーの裏技的な使い方をご紹介します。

スマートキーなら、エンジンをかけている状態でスマートキーを持ち出し、外からドアロックできるのです。

スマートキーをイグニッションに挿しておく必要が無いというスマートキーの特性を利用したちょっとした裏技です。(※メーカーや車種によってはできない場合もあります)

スマートキーで気をつけないと行けない失敗

スマートキーを採用した車でも不便な点や気を付かなければならない点があります。

まず始めに、スマートキーはキーが車の中にあるか外にあるか判断することができると説明しましたが、鍵を置く場所によってはスマートキーが車の外にあると誤判定されることがあります。 メーカーや車種にもよりますが車の鍵がトランクに置いてあるときに、キーの閉じ込み防止装置が働かない場合があるという事例があります。

たとえば、トランクの荷物を下ろすのにスマートキーが入った鞄などをトランクにおいて荷物を下ろし、そのあと鍵の入った鞄をおろさずにトランクを閉めてしまった場合などです。スペアキーが手元にあれば良いですが、無い場合は結構面倒なことになります。

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